基礎知識の必要性

 すっかりブログを放置していました。

 

 今回は珍しく・・・お仕事絡みのお話。

 珍しくとか言って^^;

 事実だからしょうーがない。

 

 ぼくは周囲の方々から、「雑学好き」等の

称号を頂くのですが、正直言いまして、その

ほとんどが浅ーい知識でしかありません。

 性分として、1つの事を集中して掘り下げ

る事が向いていないようです。ただ唯一、

身体についての知識は、地道に掘り下げて

おります。

 

 なので、昔から「・・・入門」とか、「はじめての・・・」「・・・図鑑」とか興味が湧いた事を気軽に学べる本が大好きなのであります。

 で、そのほとんどが「・・・入門」以降は踏み込みません^^;

 

 結局、この雑学好きは知ったかに毛が生えた程度のものでしかないのです。

 

 掘り下げるのがなんで嫌かと言うと・・・専門書になると、説明自体に専門用語が使われる様になり、その用語の意味が分からないと、説明の説明のまた説明まで調べてやっとってやってる段階で心が折れるんです((+_+)) パソコンの専門書なんてその最たる。

 その点入門書はたのしい♪たのしい♪で終われるのですね。

 

 でもですね、入門書には基本中の基本がわかりやすく書かれているので、その分野の知識の基盤は抑えられると思うんです。基盤を得ているのとそうでないのとではまるっきりの大違いですよね。

 

 

 ここで本題。業務をこなしながら本当によく思う事があります。

 実際にスポーツを行う方々、そうでなくても身体が資本の方々の多くが、なにかケガや身体的トラブルが起きた時の最初のケアの基本知識を認識されていないと言う事です。

 仮に知っていても、練習の途中で「あれ、おかしいな。」と感じていてもやれるとこまでやってみようとそのまま数日続けてドカン!とかって言う自分自身の問題であったり、ケアの道具がもともと用意されていないとか、指導者に言いにくいと言った環境の問題であったりとか様々な問題もあります。

 そういう環境であるならば、それは指導者の基礎知識の欠落だとぼくは思います。それで、ケガが悪化して選手として活躍できなくなったとしたら、先日の殴った殴らないの事件とそう変わりはなくなってしまうのではないでしょうか? 

 

 最悪なのが、「ケガをしている事を言い出せない環境である事」

 

 これはチーム全体の問題と言うよりハッキリ言って指導者の問題です。ぼくは、日本の学生は基本的に遠慮があったり、部内の立場を失う恐れから、多少の痛みは我慢します。言葉は良くないですが、少しの事はウソをつくと思っています。

 インディバを学生にかけながら、「温度は大丈夫?」と聞いて「あ・・・大、丈夫・・です」と少しでも歯切れの悪さを感じたら「ホントか?ちゃんと正直に言え、遠慮はいらんぞっ(^^)」と言うと「あ・・・ちょっとぬるいです」って100%言います。

 

 なので、指導者が「ケガをしたら言いなさいよ」って言葉は、正直に言ってスタメン外されたら困る学生にとっては然したる意味は無いわけで、おかしいと感じたらきちんと動きや表情を読み取って、本人と直接向き合ってホントに事を言い出せるような環境を指導者が作り出さないといけないと思うのです。

 

 学生は指導者にやさしさと安心を感じないと本能的にウソをつきます

 

 学生の本音を知りたければ指導者が本音で接するしかないとぼくは思っています。指導者としての建前を守るのなら、学生も学生としての建前を表に出すようになるものだと感じます。

 頭ごなしに「どっかいてぇーのかぁ!!!?」と聞いたところで「ハイ」なんて言える訳がありません。

 

 

 じゃあ指導者だけがって言っても、指導者も人間。万能ではありえません。痛みは本人しか分からない事です。やはり最終的には自分の面倒は自分で見れる様にならないといけませんよね。

 そんな時、チーム全体で、なにかあった時の対処法の基礎知識を共有しているだけで環境は全然変わると思うのです。メンバーみんなが、ケガの時はこうするんだよと指導者から言われていれば、指導者がそう言うんですもんと公然とケアもできるし、他のメンバーもいちいち指導者に「どうすればいいんですか?」なんて聞きに行くロスタイムも無くなります。

 

 スポーツケアの基本に「RICE処置」(最初にやるべき行動の頭文字4つを併せたライス処置)と言う言葉があるのですが、アルファベットの意味は専門の人が知ってりゃいいのでここでは割愛!

 急な痛みは「安静にして、患部を心臓より高くして圧迫しながら冷やす!」

 痛みの度合いを見て、ひどいようなら最初は必ず医療機関へすぐ行く!

(医療機関とは「病院」の事であり、それ以外のうちのような整体院や、接骨院等ではありません)病院の診察後に、自分に見合った所に行ってもらえればいいのです。

 

 たったこれだけ知ってて、アイシング等の道具を用意していれば、回復期間を短縮できるケガがほとんどです。

 メンバー全員集めて説明したって10分そこらで終わる話です。たとえ小学生だって、小学生の言葉でゆっくり話せばみんな分かってくれます。

 

 ぼくは部活動であれ、クラブチームであれ、年に1回は、専門家からのこうしたケアの講習を義務付けてもいいくらいだと思います。

 こうした基礎知識だけでもあることで回復を早めることができ、より質の良いコンディショニングが保てると思うと、がむしゃらに練習するよりよっぽど選手としてのレベルを上げられると思うのです。

 部活動の選手でも、プロの選手でも同じ1人のスポーツ選手です。

 自分の身体はまずは自分で守るべきなのです。

 選手の異変を止めてあげれない指導者は、それまでの指導者です。

 自分でケア出来ない選手は、それまでの選手です。

 

 

 いかがでしょうか。指導者の方、保護者の方でこのブログをもしお読みの方がいらっしゃいましたら、専門家のお話を聞く機会を作られては?