ウィンターシーズン到来で、僕は何となく憂鬱な気分になっています。
専門が野球なので、冬が来ると筋力や体力のトレーニングに切り替わり、ひたすら寒い中を走ったり、ダンベルを挙げたり、ビニールハウスの中でトスバッティングしたりと、思い出しただけで鳥肌が立つほどいわゆる「冬練」っちゅうやつが嫌いだったので、この時期になると、現役でもないのに憂鬱になるんです。
冬に限らず、基本的には練習嫌いだったんですけどね・・・。高校時代には、同じ方向性を持った有志数人で、伝説の「ダキョウ(妥協)倶楽部」を結成。部室内で、雨乞いの儀式を行っていたのは、今となっては良い思い出ですが・・・結局雨乞いまでして、雨が降らなかった時の心理的ダメージの方が大きく、諦めて練習してたほうが良いと気づくまでには相当の時間がかかりました。
また脱線です。
表題に戻りまして、オフシーズンを迎えたプロスポーツ選手の来季の移籍や、契約更改等のいわゆる「ストーブリーグ」の話題が多くなりました。
考えてみますと、プロ選手とは、まさにシビアな世界ですね。何万人もの中で自分の失敗も見られ、全国に報道され、挙句の果てに給料まで世にさらけ出されてしまうんですから。
うらやましく思える高給の選手ほど、当然ながら活躍を見込まれている分、活躍できなかった時の落ち込み加減は相当ですよね。ですから、年齢を重ねたベテランで給料もそこそこもらっている選手は1年1年が勝負です。こけたら、来シーズンは、一気に減額か、他チームへどうぞ。またはご自由に・・・となってしまう訳ですね。
そこに近年、実力選手の保険的な救世主として現れたのが「複数年契約」
選手とチームが共に安定した契約条件を希望した際に行われますが、一般的なサラリーマンに当てはめてみたらどうでしょう?
「中嶋さん2年総額1000万円で」
となれば、年500万円と2年間の雇用が保障される反面、どんなに頑張っても、だらけても500万は変わらず・・・実は2年目の昇給は無しと言う事も意味しています。
これはある意味人間性も関わりますが、正直モチベーション100%上がるかと言ったら、んーと感じます。クビにはならない、給料も保障されてると、少し前の社会主義政策的な変な安心感がどうしても出ないでしょうか。またスポーツ選手はケガをしてシーズンを棒に振れば、「寝てても数億円」と言う恰好の批判の的にもなります。
ぼくだって、どっかのお金持ちさんに2年総額1億円の契約してもらえたら、「お客さん来ないでもいいっか」って綺麗事なしで思っちゃいますもん。そんなんで良いサービスが出来る訳がありません。
「複数年契約」ってのは、ものすごく安心感がある魅力的な契約である反面、期待に反した際のリスクが非常に大きい契約形態だと思うのです。
ですから、ぼくはどこかで常に新しい道を欲しています。「もっと違うやり方、考え方あるんじゃねぇの」と。実は今のやり方もそろそろ変換期と感じています。ハングリーに生きたいもんです。
2014年はなにか良い形での変換があればと思います。