「じゃぁ、やってみろ」と言わないで。

   すっかり置物化していた愛車
   すっかり置物化していた愛車

 春の装いを感じ始めた今週ですが、明日からまた天候が不安定な様です。やっとこ先月の大雪の残りも無くなって(あれだけあってもちゃんと溶けるものですね。)、久々に我が愛機をひっぱり出し、足慣らしに東伊那までひとっ走り。

 ほぼ1か月、お店のオブジェとして君臨していた我が愛機。調子はどうだ?ん?

 

 元々大ざっぱなボク。オブジェになってる間に、メカの勉強と称してHow to本片手に自転車解剖学を始めたのですが、いかんせんモチベーションの欠乏が思いの外早く、慌てて元に戻したつもりが、いまいち元通りに組みなおせたのか分かりません。

 

 

 身体の方は1か月も休んでいると、下半身周りの筋肉が若干落ちたような気がしたのですが、実際に走ってみると案外普通に動ける感覚。今日は久々だから無理なペースに上げずに、ゆったりとの気持ちでスタートしたのですが、タイムを見たら先月までとほぼ変わらないタイムだし。

 しかも感覚はゆったりのつもりだったので、走りながらもこの素人チャリ野郎、いっちょまえに「なんか良いぞ」と感じながら走れました。

 

 なぜだろ。と思った訳です。

 

 カラオケに久々に行きます。普段めったに歌わないので忘れてるのですが、前奏を聞いているうちに思い出し、案外さらさら以前より歌えてしまったりしません?

 行き詰っている物事をいったん止めて、その場を離れ、後日改めて始めてみると、とんとん拍子で進む事って結構あります。

 

 いったん忘れてみるもんだな・・・でまた思い出してみればいい。

 

 んー、脳の再起動。これだ!

 

 考えてみれば、先月までのボク、ダイエットにこだわって、結構ガシャガシャとペダル踏みまくっていた気がします。とにかくカロリーを消費したい!の想いで。力みまくってグイグイ。

 これが雪で乗れない間、ダイエットもめでたく終了し、ステップ台でトレやったり、本や動画みたりと、離れたところで、いったん間を空けれて、「今日はゆったり行こう」と落ち着いた感じになれた訳です。

 

 野球もそうだったのですが、現役時代に気付かなかった事が、辞めてからスコーンと知識が頭に入ってくる。なんで気が付かなかったんだろうと言う事ばかりです。指導者の方ならお分かりになられるはずです。

 いったん現場を離れると、第三者的視点から、改めて本質を見つめなおせる事にもなるし、現場の事でいっぱいいっぱいだった脳の情報を整理する事が出来ます。

 

 まさしく再起動です。

 

 痛みに苦しむ方に、全身麻酔をかけ意識を一回消し、再び覚醒させると、麻酔前より痛みが和らぐ傾向があるという研究も出ている様に、「痛み」に支配され混乱した脳の回線をいったんOFFにする事で、整理され症状が落ち着くと言う事でしょうか。

 

 んーやはり、調子が悪くなったら、OFF、ONです。

 

 最新式家電でも、調子がいまいちな時、今でもやっちゃいますよねOFF、ON。また案外直るもんです。今でも修理の基本です(笑)

 

 

 ですから反抗期まっただ中の学生諸君に言いたいのです。大人の方に指導された時、

 「じゃぁ、お前がやってみろ」と言ってはいけません。

 指導した当の本人、今出来る訳ないし、過去出来た事もあまりないのです^^;

 (あくまでボクの話です)

 

 だだ、指導者本人が学生時代を終え、第三者になってから気付いた事を、現役であるチミ達に指導として知識を卸しているのですから、「自分だってできねぇくせに」と思ってもいけません。だって、その通りなのですから。ハイ。

 

 あれ、それちゃいました。

 

 ひたすらに繰り返す努力も必要な反面、いったんその場を離れてみるのも良い効果をもたらすものなのだなと感じました。ケガで動けず復帰を焦る子供たちにも、ある意味せっかくのOFF期間をどのように使うかを考えさせ、上手に「OFF、ON」に導いてあげるのも重要な事ですね。