ちょっと前まで雇用形態に問題がありそうな会社を「ブラック、ブラック」なんて言ってましたけど、すっかり聞かなくなりましたね。どの企業も改善の姿勢を見せたのでしょうか。
世の中が良い方向に向くことは非常に望ましい事ですが、学生の部活動の世界は、皆さんも経験した相も変わらずなブラックぶりな話を聞く事がいまだに多々あります。
子供だからそういうものとか安易に考えがちですが、部活動の現状を大人の社会に当てはめてみると結構シビアなもので、同じことを会社がやったら恐らく大問題。
(上司)「私の機嫌が悪いので、明日の休日を取りやめて仕事に来てもらいます」
(上司)「形は休日の日とは言え、私はそういうときの過ごし方を見てますよ。」
などと言われたら、部下はどう思うでしょう。こんな事が部活動ではごく普通に起きています。「私の機嫌が悪い」などとは直接言わないでしょうけど、当初の予定を前日あるいは当日に丸ごとひっくり返し。オフなのに自主練習に来ないと評価を下げると言葉でちらつかせる。
指導者のご機嫌をうかがいながら祈るように過ごしている学生のなんと多い事か・・・。
学生側にも都合や欲もある。「あぁなんか休んで気分転換したいなぁ」と言う気持ちで大人は休みが取れても、学生にはそんな権利もない。そりゃたまには家族や友達とゆーっくり遊びたいでしょ。
でも休んでどこかで遊んでいるのを目撃されれば一気に批判の的に。学生もなかなか大変です。
で、昔から考えていた提案。
「部活動の有給休暇制度」
有給って言葉はいらないけど、部員も年〇日間は、届け出を出せば胸を張ってお休みできる制度。
土日祝日〇〇日分、放課後○○日分の休暇取得の権利。
ルールとして、休む事には他者は一切批判してはいかんと言う事。大会前〇〇日間の休暇取得は無しよ。という事。大人の有給休暇も消化しきる人も少ないし、あんまりやり過ぎると批判される。けど権利としていざと言う時ありがたい。
子供たちにも、いざと言うときに堂々と休める「権利」を持たせるだけで、心理的負担はかなり軽減されるのではと思うのです。
さらに、今は休みを取ってもOKなタイミングなのか、ここはまずいのかと言った判断も学べたりしないでしょうか?と思ったのですが、安易ですかね?
とは言え、1週間のスケジュール、もっと言えば今日1日のスケジュールの終わりが何時なのかも分からないまま練習を行われる事は決してプラスにはなりません。
明日の終了は何時と決めてきっちり終わらせる。送迎の親御さんの負担も減ります。迎えに行って2時間待たされたとのお話も聞きました。
いかがでしょうか?ご家族の皆さん。指導者の皆さん。