想い出のF1

 リジェ ブラバム ミナルディ オニキス

ザクスピード AGS ローラ フォンドメタル

コローニ ユーロブルン リアル ライフ

 

これを聞いてピンと来た方はかなりのオタクです。

 

80年代後半から90年初頭にかけてF1に参戦して儚くも散って行った、弱小チームの名前です。

 

ボクは1988年からF1を恐らく1戦も欠かさずに観ているF1好きでありまして、当時同じ苗字であった「中嶋悟」選手をひたすらに応援していたものです。アルファベット表記で「S.NAKAJIMA」と国際映像で出る訳で、全くボクと同じ表記だったため、あたかも自分がレースをしているかのような妄想にふけておりました。


写真は1989最終戦で4位に入った中嶋選手(ロータスジャッド)。雨の中非力なジャッドエンジンのマシンでファステストラップ(レース中最速ラップタイム)をたたき出しながら、ウィリアムズルノーのパトレーゼを追い掛け回した最高のレース。今でも当時のフジ大川アナが興奮してしまうのを宥める今宮さんのやりとりが忘れられません。

 

本当に楽しかった。書いているだけでワクワクしてきます。

 

当時は、未だ健在のマクラーレン、フェラーリ ウィリアムズ、ロータスのターボワークス勢に加え、ベネトン、レイトンハウスのNA(ノンターボ)勢の争いであったのですが、横浜ベイを愛する様に弱いチームを応援したくなる性分のボクにとっては、先述の弱小チーム勢のいわゆるケツッペタのデットヒートがたまらなく好きだったわけです。

 

1990年にはバブル崩壊直前のジャパンマネーの進出も積極的で、弱小コローニに「スバル」の水平対向型12気筒エンジンが、ザクスピードにはなんと「ヤマハ」V型8気筒エンジンが搭載され世間の注目を浴びました。(両社のエンジンもチームのマシン自体も見事な失敗作でシーズン途中で撤退)

今ではスバルやヤマハがF1のエンジンを供給なんて地球がひっくり返ってもあり得ない。

 

そんな状況が普通にあり得たから、本当に面白かった。

 

 

あーそれが今や。そこそこレースしていて大金を持っていればF1に載れてしまい、そのお金が尽きれば捨てられる。レースもドライバーの力量よりいかにタイヤを持たせるかが重要(要はタイヤを痛めない大人しい走りが理想)。ドライバーの方々には失礼ながらもはやこの感覚はレースにあらず。

 

F1にしろなんにしろ、昔を振り返って出てくる言葉が「昔はめっちゃくちゃ♡」

リタイヤしたのはあいつのせいだと、車を降りるなりそいつをぶん殴りに走って行っちゃったり、失格処分を無視して走り続けちゃったり。(マニアには誰だか分かる)

 

 

そう、どこもかしこもめっちゃくちゃ。

どこの世界にも無茶苦茶引っ掻き回すスペシャルなピーポーがいらっしゃって、当時はこれでもかって程に叩かれるんだけど、今になっては「あんな人もいたね」って甘酸っぱいホッコリメモリー。

 

 いや今でもいますけど、めちゃくちゃな人。

 

けどすっかり周りの叩き方におびえて大人しくなってしまってる。

叩きが半端じゃない。ネットパワーを駆使して一般ピーポーがめちゃくちゃ人叩きゲームに参加できる時代ですから、ナッツ1袋で飛行機10数分の遅れを出した、お隣国のある意味めちゃくちゃおねーさんへの叩きも容赦ない。あれは絶対10分の遅れに対する叩きではない。

お客さんが怒ってるならまだしも、そうでなければそこまで怒る事ですかな・・・。

 

 

だいぶ脱線しました。

あーF1面白くならないかなあ。めちゃくちゃ野郎がでてこないかなぁ。DRSとかカーズとかいらん(相手を抜きやすくするマリーカート的アイテム)なんて付けなくていいから、ドライバーの真剣勝負が見たい。あと、貧乏チームが頑張り続けるところが見たい。

 

ちょっと今回は内容うんぬんより、個人の願望のみで書いてしまいました。