人間低燃費化問題

時代の進化によって、電気とガソリンの2系統からエネルギー供給が可能となったハイブリッド自動車は燃費性能が飛躍的に向上し、化石燃料の消費量の抑制、個人レベルではガソリン代の節約など、ガソリンのみの時代からはほぼマイナス面の見当たらない恩恵をもたらしてくれる魔法のアイテムです。

 

いかに燃料の消費を抑えながら走行距離を伸ばすか。

各自動車メーカーがしのぎを削るところです。

 

車と同じくして、いやそれ以上に人間の身体というものは生まれながらにしてスペシャルなハイブリッド機能が備わっています。例えば糖質の代謝を行いエネルギーを作り出す手段として、

 

・解糖系・・・消化によってグルコース、グリコーゲンとして吸収された糖質をピルビン酸または乳酸に還元す       る経路。

・TCA回路・・・解糖系で生じたピルビン酸がアセチルCoAになりさらに分解される回路。このTCA回路には、

       脂肪酸、アミノ酸燃焼も最後には合流します。

・電子伝達系・・・解糖、TCAで切り離された電子が、最後に酸素と結合し水になります。この過程で大量に、

       エネルギー源のATPを産みだします。

 

なんのこっちゃです。

でも皆さんの身体の中では、皆さんが指示しなくても勝手にエネルギーを生み出すために、文章にするとこんなややこしい事をやってくれているわけです。(これでもだいぶ端折っています)

毎日おいしく口にしている糖質【炭水化物】はこの様にエネルギーを生み出す元として働く訳なんですが、この他にもタンパク質、脂質からもそれぞれエネルギーを作り出すシステムがあって、最後はすべて混ざって人間の活動を支えているのです。自動車工学の専門家が何年もかけて作る複雑な動力源を、人間は自ら持ち合わせているんですね。すごい。

 

ところが、ハイブリッド=省エネがもてはやされるのは自動車のほうで、人間の身体の事に関しては飢餓時代ならともかく、この飽食の時代に省エネになっては困るわけです。

身体燃焼が省エネなのに、エネルギー源の補給だけは止まらない。身体は満タンのタンクローリーの様に巨大化していくのに、軽自動車並みのエンジンで、しかも低燃費。うははっ!!!

 

「あれっから40年っ!!!」 ゲラゲラ ゲラゲラ 

 

きみまろさん聞いて笑っている場合ではありません。

年々ある意味進化し、省エネで生きていくことを身に付けた人間は誰しも年を重ねるごとに、自動車とは真逆な機能低下に陥ってしまう訳です。

 

 燃費の悪い身体にしないと。

楽をしてタンクローリーが小さくなる訳ないです。


とにかくまずは、日ごろの活動でどれだけエネルギーを消費し、食事で補給しているかそこをおおまかに把握することですよね。


「あたし毎晩30分歩いてるわよ。ウフフ。やるでしょ」っても

調べてみれば、消費は100kcal前後。たったそれだけ!←皆さん案外ここを知らないから、30分のウォーキングでスゲー運動やった感を持ってしまうんですね。で帰ってきてビールで逆転ホームラン。

運動って意外と消費させるのは難しいものです。

これじゃ意味がないです。(ない訳ではないですが、痩せると言う事に関しては)


だったらビール減らしたほうが、効果的で楽じゃありませんか?

30分速足で歩くより、ビール1本減らしたほうが、カロリー減の効果ははるかに大きいのです。

どっち取ります?